今日は、日本で『スパニッシュ』と呼ばれている、こ~んな形の瓦について書かせて頂きます。
こちらは、半丸の瓦を上下交互に重ね合わせて葺くタイプ。
その起源は諸説あるようですが・・・
竹を半分に割ったような形状をしている為、
中国の竹の屋根材が、シルクロードを経てローマに伝わり、
やがて半丸形の粘土瓦がローマ人によってヨーロッパ南部に広まった、
と言われています。
昨日のお話に登場した『S形瓦』はこの半丸瓦が進化して瓦です。
ですので、半丸タイプの瓦も、『S形瓦』同様、
イタリア・スペイン・ポルトガル・フランスなど、南欧の多くの国で使われています。
なのですが・・・
なぜか日本ではこのタイプの半丸瓦は『スパニッシュ』として認知されているようです(・・*)
なぜ・・・?!
これは、あくまで私の想像なのですが・・・
このタイプの瓦は、日本には最初に『スパニッシュ・コロニアル様式』の瓦として、
伝えられたのではないでしょうか・・・
コロニアル=植民地。『コロニアル様式』とは、
イギリス・フランス・スペイン・オランダ等のヨーロッパ諸国がアメリカ大陸に移住し
それぞれのコミュニティーを築き、植民地とした時代の建築様式です。
ですので、?スパニッシュ”・コロニアルだけではなく、
イングリッシュ・コロニアル、ダッチ・コロニアル、
そして、フレンチ・コロニアルという様式もあります。
イングランドやダッチスタイルは丸い瓦屋根の建物ではないので、
アメリカ経由で、この半丸瓦が日本へ伝わったとすれば、
スパニッシュ・コロニアル様式からなのではないかと思いますが・・・
もしかすると、『コロニアル様式』経由ではなく、スペイン人が直接日本へ伝えたのでしょうか・・・?
はたまた別のルートから・・・?!
どなたかご存知の方がいらっしゃれば、是非教えてください<(_ _)><(_ _)><(_ _)>
ちなみに、このような半丸形の瓦は、
英語ではBarrel Tile(バレル タイル) バレル=樽
フランス語では、Tuile Canal(トゥィーュ カナル) カナル=運河
イタリア語では、Coppo/Tegola Cruva(コッポ/テゴラ クルバ) クルバ=カーブした
スペイン語では、Teja Cruva(テハ クルバ) クルバ=カーブした
という名称です*^-^*
日本では、『スパニッシュ』の他に英語名の『バレル瓦』とも呼ばれているようです。
フランス瓦メーカーとしては、『カナル瓦』としても、もっと皆さんに知って頂けるようになると嬉しいですねぇ*^-^*
こちらのかわいいお家は、蓼科チーズケーキ工房さん♪ カナル瓦ヴァントゥ色です(*´∇`*)
カナル瓦&スパニッシュ&バレル瓦につきましては、
下記にお問い合わせくださいm(*- -*)m
フランス瓦メーカー イメリスTC
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